メビウスと犬

◆7月22日発行予定　私家版歌集「とこしえの犬」 ◆表紙・ロゴはやまなし様に依頼しました(@8ma74_mk) 【内容】 B6 88P 小口染め ➀大体10年間くらいのこれまでのことと、何も見えないこれからのことを描いた連作 210首 ②一緒に過ごした犬たちについて描いた連作60首 未発表・既発表含む計270首 価格：1000円＋あんしんBoothパック370円 【サンプル（冒頭10首抜粋）】 曇天に神の梯子が差し込んで僕を産もうと決めた両親 へその緒で出来た首輪を外されて両足で踏む街の朝焼け 十二月愛を振りまく精霊が生誕祭に贈るペガサス 図書館で本に呼ばれし少年は三十一の弾丸を撃つ 弾痕は見る間に消えて壁一つ壊せない日を挫折と呼んだ 肉体を船と成しては漕ぎ出でよ言葉の海の呼び声を聞く 寄り道はいくらしたって構わない旅は一生かけてするもの 最果ての学校に住む先生と交わす日記は忘れじの夏 僕だけの呼吸見つけた保健室カーテンそよぐ始まりの朝 弾丸は呪文になって壊せない壁は扉に ほら、開けるよ 【発送方法】 あんしんBoothパック（匿名性のプラン）になります。順次発送予定のためお時間をいただく場合がございます。 ※犬を飼っています。発送の際に気をつけていますがアレルギー等ある方はご理解の上、ご注文賜りますと幸いでございます。 あとがきより いつでも会えると思っていた人に会えなくなって、行けると思っていた場所に行けなくなって、世の中は随分変わってしまいました。そのせいか昔のことを思い出すことが増えました。楽しかったことも悲しかったことも許せないことも、許されないことも。思い出に区切りをつけようと思ってこの歌集を作りました。 暗闇に光が差し込んでくるようなまばゆさを以て、自分の未来を信じていたい。いつも。 ―マズルとは犬の口なり今示す愛の証明とこしえの犬